英語のプレゼンで日々試行錯誤している我流 探(がりゅう さぐる)です。
相手の呼び名、呼び方、敬称の付け方
みなさんは、海外の人たちとの会議に参加したり、プレゼンをして質疑応答をすることになったら、相手の名前をどのように呼びますか?
欧米の人たちと仕事をする場合、以下のようにするのが一般的とされています。
- ファーストネーム (姓・名の名前のほう)で呼び合うのが基本
- 初対面の人には Mr./Ms./Mx. などの敬称を付ける
- 相手から「ファーストネームで呼んでくれ (呼んでもいいよ)」と言われたらファーストネームに切り替える
北米圏とイギリス欧州圏とで、上記について少し温度差があるかもしれませんが (北米圏のほうがよりファーストネームで呼び合うことを好む傾向にあると思います)、いずれにせよ一度面識が持てて、今後密に関係して仕事をする場合は、欧米流に「ファーストネーム」で呼び合い、どっぷり相手の人間関係の中に入り込むのが良いと思ってます。
一方、仕事をする相手が自社の海外支社だったり、関連会社、協力会社、あるいは日本との取引の多い組織や顧客の場合、日本の慣習をある程度知っている、あるいはビジネスマナーを熟知していることも多く、前述の (1) ファーストネームで呼び合う、(2) Mr./Ms./Mx. 等の敬称を付けるの他に、 (3) 苗字か名前の後に「〜さん」をつけて呼んでくれることがあります。
私たち日本人は、相手をファーストネームで呼んでしまっていいのか...? でも毎度 Mr.のような敬称を付けて呼ぶのは堅苦しい...、しかし「敬称付き」から「ファーストネーム」に呼び方を変えられるタイミングもよくわからない...、などと悩みそうですが、この「さん付け」で会話をすれば、日ごろ自分たちが日本語で会話しているやり方で自然に話すことができ、また敬称付きなので相手に対して失礼な態度を取っている訳でもないので、たいへん便利です。
自分は、海外の人たちと仕事を始めたとき、まだ親しくもない初対面の相手をファーストネームで呼んでしまってよいのだろうか?という気持ちが強く、会議やプレゼンの中で相手を「さん付け」で呼びながら進めていたのですが、海外に出て行って仕事をすることになったとき、先輩から「相手をファーストネームで呼ぶこと」「さん付けはしない」「一度さん付けをすると、その相手をさん無しで呼べなくなるよ」というアドバイスをもらいました。
たしかに、このアドバイスの前に「さん付け」で呼んでいた人たちとは、その後もさん付け呼ぶことが続き、変えられませんでした。
このアドバイスをもらった後は、自分の直属のマネージャーであろうが、その上のマネジメントたちであろうが、更には社長も、ファーストネームで呼んでいました。
ということで、欧米の人たちの中へ入り込んで仕事をする場合、さん付けは封じて、出来る限りファーストネームで呼ぶのが良いと思ってます。
日ごろ、社長をファーストネームで呼んでいましたが、顧客と社長を引き合わせて会議やプレゼンを行った際には、「This is Mr. XXXX YYYY.」のように敬称を付けて紹介しました。
海外に駐在して最初にそのような場面になった際、社長の名前に敬称を付けることばかり気を取られ、社長の肩書きを「マネジメント・ディレクター (management director)」と紹介したのですが、社長が自分に向かってすごくイヤそうな顔をしていました。
後になって気が付いたのですが、(イギリス系のビジネス圏では) 社長のことを managing directorと言い、その社長の名刺やメールの署名欄にもそのように書かれていたのですが、緊張してmanagingをmanamenentと誤って説明していました。
ということで、海外の人たちとビジネスを進めるとき、会議を持つときには、相手を出来る限りファーストネームで呼ぶようにしています。
また、場面に応じて敬称を付けたり付けなかったりするやり方を、実体験を通じて体得するとともに、相手から「さん付け」で呼ばれても意識してファーストネームで呼び返すようなことを、実践したいと思ってます。
今日のポイント:
海外の人たちの中に入り込んで仕事をする場合、相手をファーストネームで呼ぶよう心がけたい。
「〜さん」付けは便利だが、あまり使い過ぎないほうがよさそう。
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