我流! 英語プレゼン作成・試行錯誤

試行錯誤しながらなんとか作れるようになった英語プレゼン資料作成の経験、聞いてください

英語プレゼン資料を複製して使うときに注意していること

英語のプレゼンで日々試行錯誤している我流 探(がりゅう さぐる)です。

英語プレゼン資料を複製して使うときに注意していること

みなさんは、一度作ったプレゼン資料を複製して、中身を少し変えて、再利用すること、よくしますか?

一度作ったプレゼン資料をもとに、別の会議の資料を準備する

以前作ったプレゼン資料と同じ構成で、今回のプレゼン資料が作れる場合、当然その前のものを複製して、それをベースに説明用のスライドを用意すると思います。

自分も、ほとんどのプレゼン資料を、このやり方で用意しますが、英語のプレゼン資料の場合、気をつけていることがあります。

自分にとって英語で口頭で説明するのは非常に大変ですので、各スライドの内容を語るための文章を英作して、スライドの下の部分に用意されているテキスト欄 (マイクロソフトのPower Pointの場合「ノート」と呼ばれているエリア) にその文章を書き込んでおき、会議の中で自分が説明するときに、その「ノート」に書いておいた文章をちらちら見ながら説明します。

自分が気をつけていることは、会議の後でプレゼン資料を配布する際、かならずこの「ノート」欄を確認し、もし何か書いてあれば必ず消して、空になっていることを確認してから配布していることです。

プレゼンで使った資料を会議後に参加者と共有する場合、Power Pointの資料をPDFファイルに変換して配布することが多いと思いますが、同じ会社や組織の別の部署の人たちと共有するような場合は、先方がそのスライドを再利用できるようにするため、Power Pointファイルのままで送ることもあると思います。(自分の場合、ほとんとPower Pointで送ります)

意図的にノート欄に説明を入れて、送り先の人たちに読んでもらえるよう、敢えてそれを付けて送付することも、もちろんあると思います。

ただ、自分のように、英語で口頭で説明するために、カンニングペーパー的にノート欄を使っている場合、その説明文を消さないで配布してしまうと、ときに思いがけない事態を引き起こしてしまうこともあります。

例えばこれはまったくの架空の事例ですが、以下のような大失敗が起きる可能性もあります。

別の会議用に作ったプレゼン資料を複製して使用したが、ノート欄はチェックしなかった
  • 複数の支店と、四半期の販売実績のレビュー会議を開催した
  • 初日は、AAA支店との会議。今期最初の会議ということもあり、英語で説明する文章を考え、プレゼンスライドのノート欄に入力し、会議中はそれを見ながら説明した
  • AAA支店の今期の業績はたいへん素晴らしく、ノート欄にはAAA支店やX店長への賛辞、謝意、そして本当はまだ内緒のリソース (人員) 関連のコメントも書いておいた
  • AAA支店との会議は無事終了。 翌日からのBBB支店、CCC支店、DDD支店との会議用の資料を、AAA支店向けのプレゼン資料を複製して用意した。それらの会議も無事に終了した
  • 最終日のEEE支店との会議のプレゼン資料も、AAA支店用の資料を複製して作ったが、英語での口頭の説明もかなり慣れてきたため、ノート欄は使わなかった
  • 各支店との会議終了後、使用したPower Pointフィイルを、そのままの形で各支店の支店長とスタッフたちへ送付した
  • EEE支店へ送ったPower Pointファイルには、AAA支店のメンバー向けの褒め言葉、感謝のメッセージ、そして他の支店とは共有不可の情報がノート欄に書かれていたが、その状態でEEE支店の関係者へ送ってしまった

AAA支店に対するコメントや重要情報を残したまま、資料をEEE支店へ送ってしまった!

といった事態も発生しかねませんので、プレゼン資料を配布する際には、(特に英語のプレゼン資料を別の資料から複製して作っている場合には) ノート欄を詳しくチェックして、書かれている内容を削除してから送付してます。

 

今日のポイント:
英語のプレゼン資料を複製して作成し、それを会議の後で配布する場合、ノート欄に書き込みがあるか厳重にチェックして、基本的に全て削除してから配布してます。

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英語の苦手な日本の人が多く参加する会議のためのプレゼン資料

英語のプレゼンで日々試行錯誤している我流 探(がりゅう さぐる)です。

英語の苦手な日本の人が多く参加する会議のためのプレゼン資料

みなさんは、英語が苦手な日本の人も多く参加する、海外の人たちとの会議で説明することになったら、どのようなプレゼン資料 (説明用スライド) を作ろうと思いますか?

英語が苦手な日本の人が出席する会議でのプレゼン資料をどう作るか?

おおよそ、以下の4つの案があるのではないかと思います。

  1. 全てのスライドを、英語と日本語の説明を併記した形にして作成する
  2. 全てのスライドを、英語のみで作成する。ただし、重要な部分や分かりづらい表記のところには、日本語の吹き出しや脚注を入れる
  3. 全てのスライドを、同じ内容で、英語版と日本語版の両方を作成し、それぞれの言語でパッケージ化したプレゼンファイルを用意する。会議では主に英語版のプレゼンファイルを見せながら英語で説明する。日本の人から「日本語で説明して欲しい」と言われたら、日本語版のプレゼンファイルの該当ページを表示して、日本語で説明する。
  4. 全てのスライドを、同じ内容で、英語版と日本語版の両方を作成し、先頭から順に英語スライドの1ページ目、日本語スライドの1ページ目、英語スライドの2ページ目、日本語スライドの2ページ目、...のように英日交互に並べて1つのパッケージにしたファイルを用意する。会議では、英語版のスライドだけひとつ飛ばしで見せながら (日本語のスライドはスキップ) 英語で説明する。日本の人から「日本語で説明して欲しい」と言われたり、説明を聞いている人たちの顔を見て「英語で話したけど、理解してもらえてないかも...」と感じたときには、その次のページにある日本語版のスライドを出して説明する。

案1:日英併記

案2:英語版のみ作成 ・重要/難解な箇所には日本語の注記

案3:英語版と日本語版の2つのパッケージを作成

案4:英語版スライドと日本語版スライドを交互に並べる

どの案が最も良さそうか、というと、会議の目的や長さ、参加している日本の人たちとの関係、資料作成に当てられる時間、などによると思います。

出席する日本の人たちが、自分たちにとってとりわけ重要な人たちの場合には、案1 (全てのスライドで英語と日本語の説明を併記する) が最も丁寧な見せ方になり、適当だと思います。

ただ、前述の案1のイメージ図のように、文章だけのスライドで構成するプレゼン資料であれば英日併記の資料を作りやすいのですが、スライド上に図や表やグラフが入ってきたりすると、2言語で併記するにはレイアウト的にも表現の仕方の上でも、かなり細かな配慮や作業が必要になり、作成するために多くの手間と時間がかかるので、シンプルに作成できる他の案を選びたくなります。

会議の後に資料を配付することを考えると、日本の人たちにも配布した資料の内容を十分に分かってもらうために、案3 (英語版と日本語版の2つのパッケージを作成) が基本になると思います。

英日の2つのパッケージは用意しておくものの、会議当日は案2 (英語版のみ作成 ・重要/難解な箇所には日本語の説明を入れる) や案4 (英語版スライドと日本語版スライドを交互に並べる) の形にしておくと、思った以上にスムーズに説明や質疑応答が進められた経験があります。(案4は意外と使いやすかった。)

ということで、英語の苦手な日本の人が多く参加する会議のためのプレゼン資料を用意する場合、ケースバイケースではありますが、英語版と日本版の両バージョンのスライドを作成しておき、会議中は英語版をベースにして少し日本語の補足を入れたり、日本語版スライドと混合した資料を使ってプレゼンして、プレゼン資料の準備、会議中の進行のスムーズさ、配布する資料の準備をそれぞれ効率的に進めることが出来た、ということを経験してます。

 

補足:

会議の中で、日本の人たちからの質問等をきっかけに、日本人同士で長々と日本語で会話してしまうことが多々あります。

海外から参加している人たちにとっては、何が話されているかさっぱり分からず、話が終わるまで待たされることになるので、そうなり始めたら「Sorry in Japansese!」と言って、少しの間日本語で話させてね、と伝えておくようにしてます。

 

今日のポイント:
英語の苦手な日本の人が多く参加する会議では、①英語版と日本版の両方のスライドを作成し、②その英語版をベースにして少し日本語の説明を入れたプレゼン資料を用意するか、③英日のスライドを交互に配したプレゼン資料を用意して、スムーズに説明が出来るようにしてます。

 

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新入社員向け業務説明会 (induction) と社内用語・略語の用語集 (Glossary)

英語のプレゼンで日々試行錯誤している我流 探(がりゅう さぐる)です。

新入社員向け業務説明会 (induction) と社内用語・略語の用語集 (Glossary)

みなさんは、自分が会社や組織に採用されたとき、職場環境や仕事の進め方について説明してもらったオリエンテーションや業務説明会のことを覚えていますか?

逆に、自分が新入社員の人たちに対して、会社や部署や自分たちの仕事の概要について説明したことはありますか?

社内用語がたくさん入った新入社員向け説明スライド

海外の会社や組織が新人 (経験者、新卒者) を採用した後、その新人の人たちが初めてオフィスに出勤して業務を開始するとき、その会社や組織の中で仕事を進めてもらうための基本的な知識を身に付けてもらうとともに、早く職場に慣れてもらうため、オリエンテーション、およびインダクションと呼ばれる説明会を開催すると思います。

オリエンテーション、インダクション、それにトレーニングを加えて、ざっくり3つのタイプの新人向け説明会があり、(業種や組織によって種類や定義、目的は異なると思いますが)、おおよそ以下のような形態と目的で開催されると思います。

  • オリエンテーション (orientation): 人事部 (HR, Human Resource department) 等が主体となって、数時間〜数日間かけて、その会社/組織で働くための基本的な知識を説明していく説明会
  • インダクション (induction): 配属先のマネージャーが、40分〜1時間程度で、その部署の業務概要やメンバーを紹介する説明会。あるいは、新規採用されたマネージャーレベル、リーダーレベルの人に対して、各部署の代表者が、 一人 30分〜40分程度で、自分の部署の業務概要を紹介していく説明会
  • レーニング (training): 仕事を担当してもらうために、その業務領域をこなすための専門的な知識を持ってもらうための説明会。例:店舗販売接客トレーニング、コールセンター応答トレーニング、システム提案作成テクニカルトレーニング、等。

この中の「インダクション」は、新規に組織に参画した人に対し、自分たちの部署と業務のことを早く知ってもらうことを目的としていますが、人事 (HR) が進める「オリエンテーション」のようにしっかり丁寧に資料を準備して実施する、というマネージャー/代表者もいれば、日ごろ使っているプレゼン資料などからスライドや図表を抜粋して即席でプレゼン資料を作り、気軽にざっくばらんに説明する、といったマネージャー/代表者もいると思います。

後者の場合、スライドの中に、その会社や組織の人しか分からない、いわゆる会社用語 (office jargon/technical jargon)、その組織や業界では普通に使われている略語 (abbreviation) や略字語 (acronym) などが入っていることも多く、またそうした用語に対して注記を付けたり、口頭で補足したりせずに、「インダクション」の中で説明を続けていってしまうことが結構あると思います。

話を聞いている新人さんたちは、自分の知らない言葉が出てきたところで、「なんだろう、それ?」と考えてしまい、せっかく熱心に説明をしてもらってはいるのですが、そこで突っかかってしまい、スムーズに理解が進まない、ということも起きます。

説明をする側は、「分からないことがあったら、躊躇せずに、何でも質問してくださいね〜」などとフランクに言っているので、分からなければ質問してくれるだろう、と思いがちで、新人さんたちからすると、知らない単語がいくつもあると、それを1つ1つ質問して答えてもらうのは、マネージャー/代表者に対して申し訳ないし、その度に説明の流れがとぎれてしまうので、質問するのを遠慮してしまうかもしれません。

そこで、インダクションやオリエンテーションの説明を担当することになったら、自分のプレゼン資料の中に会社用語や業界用語、分かりづらい略語や組織独自の短縮語が書かれてないかよ〜く注意しながら確認して、もしあれば用語説明の補足 (注釈) を付けておくと、新人の人たちに喜ばれます。

自分はインダクションやトレーニングのトレーナーを担当したことがあります。

その際、会社独自の用語や略語が結構書かれている英語のスライドをそのまま使って、所属する部署や業務のことを説明したのですが、かなり後になって参加者から、「あの時は分からない用語が多かった...」などと言われて、反省したことがありました。

また、別の人からは、「この組織が独自に定義して使っている用語を、用語集の形にしてまとめてほしい」といった要望を受けたこともあります。

ということで、ごく簡単なものであっても、とても有効だと思いますので、新人の人たち向けのプレゼンの中で、会社用語や難解略語を一覧できる形で資料の最後にまとめておくとよいと思います。

例えば、このブログで設定している架空の会社 ”Happy & Healthy Hamsters” 社の商品企画開発チームの人が、新規採用の人たちに対して自分たちの業務説明をする際、以下のような用語集 (Glossary) のスライドを、プレゼン資料の最後に補助資料 (Appendix) として付けておくと、後で配布資料としてこのプレゼンスライドをもらった新人さんたちが用語の確認ができて、喜ばれると思います。

インダクションのプレゼン資料の最後に付ける用語集 (Glossary) の例

 

今日のポイント:
新入社員向けの業務説明会 (induction) のプレゼン資料を用意するときに、ありもののスライドを集めたようなプレゼン資料でもよいと思いますが、そこに書かれている社内用語や難解な略語の意味が分かるよう、出来る限り注釈を付けるとともに、プレゼン資料の最後に用語集 (glossary) を付けてあげると、新入社員の人たちに喜ばれると思います。

 

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